本日発表のペイントクラフト賞にて、
『押見素子賞』(審査員賞)をいただきました!
受賞作品『Flower Shop~春色の花を買いに~』
見てください!

今回は、私が今まであまり使わなかった
オレンジ×イエロー系で
春を代表するかわいいお花を描いてみました。
こんな色を使いたくなったのは、
きっと私の心が随分と元気になった証拠なのかなと
自分で分析しています。
コンテストにチャレンジすることで、
いつも新しい自分の発見があります。
それは入選のときも落選のときもで、
自分と向き合う貴重な機会なんですね。
そして、トールを続けてきてよかったと、
今回はこれまで以上に、その喜びを大きく感じました。
たぶんそれは、
思い入れのある作家さんから賞をいただいて、
5年前の、希望を失いかけていたあのころを
思い出さずにはいられなかったからでしょう。
実は8年前、小1だった長男と年中だった二男の二人が、
それぞれ学校、保育園に行かれなくなりました。
心のバランスを失い、大変な状態でした。
学校や保育園に近づこうとするほど、
壊れていく息子たちを、
どう育てていったらよいものかと悩んでいたとき、
私はホームエデュケーションという考え方に出会いました。
学校への拘りを捨て、
息子たちのありのままを受け入れ、
家庭をベースにこの子たちを育てていこうと決めたのです。
一日中息子たちと遊び、ときに数や文字を教え、
遊びや日常の中にたくさんの学びがあることを知りました。
息子たちは見る見るうちに元気になっていきました。
一時はトールをやる余裕も無くなったのだけど、
少しずつ時間が作れるようになって、再び独学でトールを再開。
いつかは教室を開きたい、
この楽しさを誰かに伝えたいと、小さな夢をいだいて、
手芸普及協会の特別審査にチャレンジ。
こつこつと見本作品を制作し始めていたのが5年前です。
そんなとき、心無い周囲の方から、
「子どもを学校に行かせないで親が趣味をやっている!」
と、ひどい言葉を投げつけられました。
残念ながら、私たちのマイノリティなやり方は
周囲には全く受け入れられませんでした。
「子どもを学校に行かせない親」
「学校に行かれない問題のある子」と
どれだけ非難を浴びたことでしょう。
一番悲しかったのは、夫からも理解されなかったことです。
家族に応援されて、トールを楽しみ、技術を磨き、
ついには教室を開いていく友達が羨ましかった。
私は今なんのために描いているんだろう…
描きかけの作品も筆も触れなくなりました。
希望の光が消えかかっていたそんなとき、
たまたま届いた協会の会報誌に
押見先生の力強くやさしい言葉を見つけました。
「与えられた環境を受け止め不平不満を口にせず、
小さな幸せを探しながら、自分にできる最善をつくす」
「自分が無くなってしまいそうなほど辛い状況の中でも、
一筆重ねるごとの変化に感動している自分を見つけたら、
まだ頑張れそうだって思える!」
この言葉にハッとしました。
そして、どれほど励まされたことでしょう。
自分を見つめなおして原点に返ってみたら、
「私はトールが好き。描くことが楽しい。」それだけでした。
やめてしまったら、本当に自分を無くしてしまいそうでした。
もう一度筆を握りなおし、先のことは考えないで、
とにかく新たな技法を知るのが楽しくて、
自分のためにカリキュラムを描き上げました。
でも、いつも心のどこかに罪悪感があった…。
私は私として、もっと羽を広げて生きたいと思うようになって、
ずっと背負っていた重たい荷物を降ろす決意をしました。
本当に不思議なんですよ。
罪悪感から開放されて、心が自由になると、
体からエネルギーが沸いてくるんです。
ああ、きっと子どもだってそうなんだ。
息子たちのことも、心の底から
「あなたはあなたのままでいいよ」って思えるようになりました。
押見先生がセミナーのとき、
「苦手なことなんて無理してやらなくてもいいのよ。
好きなことや得意なことをやって
生きていったほうが幸せでしょ。」
とおっしゃっていたのが忘れられません。
なんだか、今日はいっぱい書いちゃったけど、
今の気持ちを書きとめておきたかったので。
あたたかく見守ってくれている今の家族、友達、
応援してくれたトールの仲間、生徒さんたち、
そして共に歩むホームエデュケ-ションの仲間、
みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
最近のコメント